2017年07月
遠くて近い、近くて遠い
いつも
誰の前でも強かった君
涙なんて見せる事なんて
ずっと無かった
笑顔か怒り顔
周りの連中は
それくらいしか知らない
ただいつも
ボクは君の傍にいた
それは友達として
ある夏が終わり
冬の訪れを待つ頃
君からの連絡
夜の街
静まったアーケード
響き渡る
ボクのクルママフラー音
エンジンを切り
再び静けさに包まれると
遠くから聞こえる
急ぎ足のヒール音
真っ直ぐに
ボクに向かう人影
ボクのよく知るフレグランス
濡れる瞳
涙なんて無縁と思っていた
電話から聴こえた
君の涙声
やっぱり頬に流れる
光り輝く雫
君からの言葉
ここまで来てくれてありがとう
溢れ出る涙は止まらない
そんな君を
ボクは抱き締めずにはいられない
ずっと
君の傍にいた
ずっと
君を抱き締めたかった
でも今は
ただ君のために
君を抱き締める
例えまだこの先
君の心が
ボクだけのモノにならなくても
きっと
この先ずっと
君を守るナイトで
あり続ける
ボクの心を揺さぶる
誰にも見せた事ない
君の涙じゃなくて
いつもの笑顔が
ずっと
ここにあるように
大切なんだ
君が
僅かな隙を突いて
僅かな隙を突いて
悪魔はボクを
あっちの空間へと
引きずり込むんだ
そして
ボクの
儚い夢は
砕け散る
君の心には
もう
ボクの欠片もなく
簡単に忘れ去られている
きっと
そうだろ?
君の記憶を
ボクの現実から
消すしかないんだろうけど
もう
消せやしない位の想い
だから
鍵を掛けしまい込むんだ
それでも
天使の悪戯か
悪魔の微笑みか
鍵を開くんだ
その度に
ボクの心は
揺らいでいる
2人で
歩もうと
夢見たあの日
君とならと
覚悟を決めたあの時
見えない未来
絶望を知った
その空間
一寸先は闇
一寸先は闇
ボクは
何をすればいいのだろう
僅かな夢と希望
それだけが
生きる為に
必要だったけど
それすらも
失った今
後のボクは
望む道を
切り開くしか無い
何だかんだと
今でも
君に夢中なんだけど
それは
望まれない想い
もう
好きなんて言えない
君だけが
ボクの望みだった
君はもう
ボクじゃない
違う誰かと
歩み始めているんだ
君はもう
ボクを
卒業したのに
ボクはまだ
君を
卒業出来ないでいる
あゝ
もう
2人は
別々の道を
歩んでいるんだね
これは
悲しい事では無くて
未来を
喜ぶべきことなんだよね
新たな道を
ボクと
歩んでくれるのは
一体、。。。。
まだボクには
どんな未来も
見えてこないけど
必ず
素敵な事が待っているよね